どこかへ行く時に公共バスに乗っていくのは相当ハードルが高いです。大型バスの行先はアラビア語でしか書いてないですし、中型のバスや小型のバスは行く先も書いてないので声を掛けて聞かなくてはなりません。上手く乗車できても、車内放送もないですから車掌さんか周りの人に目的地が近づいたら教えてもらわないといけないんです。それに比べるとメトロは乗りやすい。3本しか走っていないので迷うこともありません。 タクシーは言い値での乗車なのでこれもまた初心者には乗りにくいですね。外国人の場合には乗る前に交渉しておくことが大事です。「定価」は無いのですから、行きたい場所へこのくらいの金額なら出しても良い、と言う額で乗ればいいです。それでも降車時にお釣りが無いと言われて不快な思いをすることがあります。最近はUberやCareemといったサービスが出来て、ずっと乗りやすくなりました。
一旦慣れてしまうと庶民の足となる公共の交通機関で移動するのも苦にならず、また路線を何回往復できたかという出来高収入で生活しているマイクロバスのドライバーたちの情報網やしたたかさに感心。中・長距離を結ぶバスの場合、ダウンタウンや高架道路への入り口で普通の人は知らない裏道を通ったりします。彼らは毎日何回も行き来しているので空いている回り道を知っているんですね。あちこちで渋滞が起こるカイロの街では、この裏道走行が渋滞を避ける上策なのです。タクシーよりずっと安価で、しかも移動時間を短縮できるという恩恵を受けています。
マイクロバスに乗り降りする(ドッキのハシャブというマイクロバスの起点にて)