ラマダーンに食べる特別なスイーツ、カターエフ。エジプトではアターエフと聞こえます。
小さなパンケーキにナッツ類やレーズンなどを包んで閉じ、油で揚げてシロップに浸したもので、エジプトではラマダンに食べるスイーツです。なぜラマダンにカターエフを食べるの?と疑問に思いますが、特に結びつける理由は見当たりません。
ラマダンが近づくとスイーツの材料を売るお店の店頭にカターエフのパンケーキ生地を作る機械がお目見えします。小麦粉を水で溶いたものが大きな丸い鉄板の上に自動的に流れ落ちて丸くなり、鉄板が一周する間に焼きあがって下の受け皿に落ちていく仕組みです。
ちょっとした穴の大きさの違いなのか、大きさが少しずつ違うのもご愛嬌。購入は0.5kg単位で。約25枚あるでしょうか。
この生地に砕いたナッツ類とレーズンを入れて半月状にします。これを油で揚げ、シロップに浸して出来上がりです。
カターエフはファーティマ朝の頃から食べられていたスイーツのようです。スイーツのコンテストで、大皿への盛り付けが綺麗で、客人が1つ1つ取り分けるというスタイルが好まれたことからカターエフ(アラビア語のカタフ=摘む が語源)と呼ばれるようになったとか。