スフィンクスと相対して建っているケンタッキーフライドチキンの並びに、スフィンクスとピラミッドを眺めおろすテラスを備えたホテルがいくつかあります。高層建築が禁止されているエリアで小さなホテルがいくつもありますが、その中でも一番スフィンクスに近いところにあるのが 『Egypt Pyramids Inn』というホテル。クリスマスの夜、こちらのホテルに泊まり素晴らしい光景を眺めてきました。
夕景を眺めるためにチェックインは4時半少し前。既に日は大分低くなっています。泊まったお部屋からもピラミッドとスフィンクスが見えるのですが、ルーフトップに出るとスフィンクスとピラミッドが自分の庭のような感じで眺められるのです。息をのむような色合いの空とピラミッド。太陽が空をオレンジ色に染めながら沈んで行きます。
そして徐々にピラミッドのシルエットが濃くなり、夜の帳に包まれました。
夜7時からは、『音と光のショー』が遠望できます。ピラミッドやスフィンクスがライトアップされ、昼間とは一味違った光景です。エジプトは常夏のイメージがあるかもしれませんが、冬は寒いです。夜は厚いコートが必須です。
翌朝は日の出前にテラスへ。スフィンクスは東を向いて座っていますので、朝日が顔に当たるはずです。この日は薄い雲が空を覆っていました。そして日の出を待っていると..クフ王とカフラー王のピラミッドの頂上部が赤く染まり始めたのです。何と神秘的な光景。
そして段々とピラミッドに日が差し、朝陽がスフィンクスをも照らしました。まだピラミッドエリアの開場前。誰もいないピラミッドを悠々と眺める、贅沢な朝のひと時を過ごしました。
(2018.12.25記)