4500年以上も座り続けピラミッドを背に見守っている人面獣身のスフィンクス、いったいしっぽはどんな形をしているの?この疑問への答えを見つけるべく、カメラを手にスフィンクスを見に出かけました。
クフ王のピラミッド横を抜けるとカフラー王のピラミッドの前に出ます。そこからギザの街の方へ目を向けると、スフィンクスの頭が見えます。足元には河岸神殿へ続く参道の石畳。そしてその先に丁度スフィンクスが眺めているように、ギザの街を遠望することができるのです。
初めてピラミッドを観光する方々は、ピラミッドが砂漠のど真ん中ではなく、現在のギザの街に隣接しているのに一様に驚きます。ピラミッドが構築された頃には目の前をナイル川が流れ、一面の砂漠が広がっていたはずですが、今、スフィンクスは人々で膨れ上がるギザの町並みを見続けているのです。
参道を真直ぐ歩いていけばスフィンクスの背後にたどり着きます。歩いていくと見えるのがスフィンクスの後姿!あれ?くるっと右へ伸びている太いものがしっぽ?
そこでスフィンクスの左側から正面、そして河岸神殿跡からスフィンクスの右側へとぐるりと歩いて回ることにしました。スフィンクスの左側はバス通りになっています。歩いていき真横から眺めると、写真などでイメージしているスフィンクスよりも、ずっと胴長、足長であることがわかります。
スフィンクスの正面に到着すると、カフラー王のピラミッドを背にしたお馴染みの光景が目に入ってきます。前から顔を見た後、スフィンクス河岸神殿跡に入り、スフィンクスの右側へ出てきました。左斜め前から全体を眺めると...スフィンクスのしっぽが後ろ足のところから、くるっと巻き上がっています。スフィンクスのお尻を見たときにはずいぶん太く見えましたが、こちらから見ると細く均整がとれていますね。
(2007年3月記、2018年、2023年一部改訂)